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起動時に一瞬、以前の壁紙が表示される 以前利用した壁紙が起動時に一瞬だけ表示されることがあります。 よく原因がわからりづらい、背景画像のトラブル?のようです。 Googleで検索したところ、この現象はbmp以外の画像を壁紙に利用するとよく起きるようだ。 回避策として Windows Me/2000なら[コントロールパネル] - [画面] - [画面のプロパティ]から、 [WEBタブ]より、[Active DesktopにWebコンテンツを表示]のチェックを外す。 Windows XPなら[画面のプロパティ] から、 [デスクトップ]タブ - [デスクトップのカスタマイズ] - [web]タブ - [webページ(W)]のなかの項目のチェックを外す。 そして[画面のプロパティ] - [デスクトップ]タブ - [背景]から、一旦壁紙を使わないように設定するために[なし]を選択します。 再起動後に好きな壁紙を設定しなおす。 また起動後に画面の変な位置に、他の壁紙が表示されたりすることもあります。 これはjpgファイルをエクスプローラーで開いているとき、画像の上でマウスを右クリックして[壁紙に設定]ではなく[デスクトップ項目として設定]を選択すると、よく起きるようです。 Windows Me/2000なら、[Active DesktopにWebコンテンツを表示]の下に、[現在のホームページ]やその他の画像ファイルへのパスが表示されています。 Windows XPなら[web]タブ - [webページ欄]です。 Windows XPなら画面のプロパティ] - [デスクトップ]タブ - [背景] - から、[なし]を選択。 現在ボックスにチェックが入っている画像がトラブルの元なのかもしれません。一旦チェックを外してみよう。 私の場合これで回避できた。 名前 コメント
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autolink SY/W08-006 カード名:“いつも”のキョン カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:8000 ソウル:1 特徴:《SOS団》? 【自】このカードがアタックした時、クライマックス置場に「sleeping beauty_」があるなら、あなたは自分の山札を見て《SOS団》?のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加える。その山札をシャッフルする。 ハルヒ 似合ってるぞ レアリティ:R illust.谷川流・いとうのいぢ/SOS団 《SOS団》?のサーチCXシナジー持ち。 他のハルヒ同様に《SOS団》?という作品限定ともいえるサーチ対象は少々苦しいが、 ノンコストで手札が1枚増えるのはかなりおいしい。 サイズも2/1バニラより僅かに下がっている程度であり、関連した絆持ちもいるため場に出やすい上に、 部室のキョンからの『チェンジ』によってレベル1から出てこれるのも強み。 特に『チェンジ』元はサーチ対象の《SOS団》?であるため、上手く利用できれば場の制圧が行い易いだろう。 とはいえ、8000というサイズは1/2バニラに落とされる可能性も高く、衛宮 切嗣のような嫌な相手も存在する。 チェンジもチェンジ元のカードがクロック行きとなるため多用し過ぎると普通にレベル2になってしまいそのまま押し切られる事も多いため、 良く考えて使用する必要があるだろう。 ・対応クライマックス カード名 トリガー sleeping beauty_ 1・風 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 Xmasパーティ キョンの妹 0/0 500/1/0 黄 絆 部室のキョン 1/1 5000/1/1 黄 チェンジ ・関連ページ 《SOS団》?
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壁:夏宵和室の壁紙 緑 床:夏宵和室の床 緑 画像募集中 壁:夏宵和室の壁紙 赤 床:夏宵和室の床 赤 ショップ
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autolink SY/W08-011 カード名:古泉 一樹 カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:2 コスト:2 トリガー:1 パワー:8000 ソウル:2 特徴:《超能力》?・《SOS団》? 【永】あなたのターン中、他のあなたの《SOS団》?のキャラ1枚につき、このカードのパワーを+500。 【自】このカードがアタックしたとき、クライマックス置場に「閉鎖空間」があるなら、あなたは相手のキャラを1枚選び、手札に戻してよい。 お待たせしました。 最後にもう一つ面白いものが見れますよ レアリティ:U illust.- 谷川流・いとうのいぢ/SOS団 特定条件下でパンプされる能力とCXシナジー持ち。 一つ目の能力は場の《SOS団》?によってパンプされる能力。 自ターンのみという制限はあるが、かわりに素のサイズも8000と高いため、 パンプテキストの効果だけで最大10000というレベル3並のサイズとなる。 対象の特徴から基本的に作品単体での運用にしか向かないが、自身も《SOS団》?であるため、場に並べると相互に強化し合えるのは利点。 もう一つの能力であるCXシナジーはレベル無視のノーコスト手札バウンス。 初期の頃から黄色の得意シナジーではあるのだが、最近は『チェンジ』等による早出しも増えたため利点は多い。 また、このカード自体が「自ターンのみ強化される」事も合わせれば後列を除去して前列をパワーダウンさせる事で、 対象を倒しやすくなるという点ではなかなか噛み合っている能力と言えるだろう。 とはいえ、素のパワーは2/1のバニラよりも低い8000であり、バウンスもあくまで手札であるため必ずしもアドバンテージを奪えるわけではないため 何も考えずに使用してしまうと返しであっさりやられてしまい単なる高コストのチャンプアタッカーとしてしか機能しない可能性も高い。 使用する際は必ず性能が生かせるように場の環境をつくり上げてからにした方がよいだろう。 なお、《SOS団》?という特徴上から朝比奈 みくるやSOS団のマスコットみくるとの相性は良い。 ・対応クライマックス カード名 トリガー 閉鎖空間 1・炎 ・関連ページ 《SOS団》?
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アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
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基本情報表紙 タイトル色 その他 目次 裏表紙のあらすじ 出版社からのあらすじ 内容 あらすじ「序章・夏」 「エンドレスエイト」 「序章・秋」 「射手座の日」 「序章・冬」 「雪山症候群」 挿絵口絵 挿絵 登場人物 後に繋がる伏線「雪山症候群」(伏線) 刊行順 基本情報 涼宮ハルヒシリーズ第5巻。2004年10月1日初版発行。 表紙 通常カバー…鶴屋さん、キョンの妹 期間限定パノラマカバー…森園生、キョンの妹、シャミセン、鶴屋さん タイトル色 通常カバー…青 期間限定パノラマカバー…緑 その他 本編…319ページ 形式…短・中編集 目次 序章・夏…P.5 エンドレスエイト…P.7 序章・秋…P.86 射手座の日…P.88 序章・冬…P.181 雪山症候群…P.183 あとがき…P.324 裏表紙のあらすじ 夏休みに山ほど、遊びイベントを設定しようとも、宿敵コンピ研が持ちかけてきた無茶苦茶無謀な対決に挑もうとも、 ハルヒはそれが自身の暴走ゆえとはこれっぽっちも思っていないことは明白だが、 いくらなんでもSOS団全員が雪山で遭難している状況を暴走と言わずしてなんと言おう。 こんなときに頼りになる長門が熱で倒れちまって、SOS団発足以来、最大の危機なんじゃないのか、これ!? 非日常系学園ストーリー、絶好調の第5巻! 出版社からのあらすじ 思えばハルヒに振り回された一年間だったわけだが、 遊びすぎな夏休み、パソコン部の逆襲、そして命懸けの冬休みまで味わった俺は、来年の苦労を思うと封印した言葉が出そうになるよ……。 絶好調シリーズ第5弾! 内容 短中編集の巻。収録されている「雪山症候群」は、後のストーリーに大きく関わってくる。 なお、「雪山症候群」以外はアニメ化された。 あらすじ 「序章・夏」 文庫化にさい書き下ろされた「エンドレスエイト」への導入部分。 「エンドレスエイト」 +... 大変だった夏合宿から帰ってきた後、しばらくハルヒ他SOS団のメンバーと会うこともなく、平和な夏休みを過ごしていた。 しかし、夏休みも後半に差し掛かった頃、ハルヒから突然集合命令の電話。 集合したSOS団のメンバーに「夏休みを全力で遊ぶ!」と宣言。その通りに毎日超過密スケジュールを強行するハルヒ。 だが、キョンには前にも一度体験したような既視感があり、その答えは想像以上に恐ろしいもので、朝比奈みくるや長門がキョンに言う。 「夏休みが終わらない」 長門によれば、夏休み後半を何千回とループしているのだという。古泉は、この原因はハルヒにあり、夏休みを終わらせたくないと思っているのだという。 ハルヒのやり残したこととは、一体何なのだろうか……? 「序章・秋」 文庫化にさい書き下ろされた「射手座の日」への導入部分。 「射手座の日」 +... 文化祭も終わり平和な日常を過ごしていた所にやってきたコンピ研部長他部員一同。 彼らは強奪したパソコンの返却をかけて自作のPCゲームで勝負を申し込んできた。 勝負事が大好きなハルヒは当たり前のようにその勝負を呑む。しかしコンピ研は負けたら、さらにパソコンをSOS団に進呈するという。 こうしてSOS団VSコンピ研のPCゲーム一本勝負が開始された。 「序章・冬」 文庫化にさい書き下ろされた「雪山症候群」への導入部分。 「雪山症候群」 +... 冬休み、鶴屋さんの招待で雪山にある鶴屋家の別荘に招待されたSOS団一同。 しかし、スキーを楽しんでいる最中、天候が急変。遭難しかけたSOS団一同の前に館が現れ、SOS団一同は館に入る。 だが館の中にいると次々と不可解な現象が起こる。脱出しようにもできない。そんな館にSOS団は閉じ込められてしまった。さらに熱で倒れてしまう長門。 古泉はSOS団を閉じ込め、長門を危機に陥れた犯人は情報統合思念体以上の力を持った何かだと推測しているが…… 挿絵 口絵 SOS団(エンドレスエイト) ⇒ 涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希(エンドレスエイト) ⇒ 涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希(エンドレスエイト) ⇒ 朝比奈みくる ⇒ 挿絵 「序章・夏」 挿絵なし 「エンドレスエイト」 P.37…涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希 ⇒ P.47…朝比奈みくる ⇒ P.67…涼宮ハルヒ、朝比奈みくる ⇒ 「序章・秋」 挿絵なし 「射手座の日」 P.93…SOS団 ⇒ P.103…キョン、朝比奈みくる、古泉一樹 ⇒ P.109…涼宮ハルヒ、コンピュータ研究部部長、コンピュータ研究部部員 ⇒ P.123…SOS団 ⇒ P.141…キョン、涼宮ハルヒ ⇒ P.157…長門有希 ⇒ P.173…キョン、長門有希、コンピュータ研究部部長 ⇒ 「序章・冬」 挿絵なし 「雪山症候群」 P.221…鶴屋さん、キョンの妹 ⇒ P.277…朝比奈みくる ⇒ 登場人物 涼宮ハルヒ キョン 長門有希 朝比奈みくる 古泉一樹 鶴屋さん 谷口 国木田 コンピュータ研究部部長 キョンの妹 新川 森園生 多丸圭一 多丸裕 後に繋がる伏線 「雪山症候群」(伏線) キョンの謎の記憶(古風な格好をしたSOS団) ⇒未回収 SOS団を異空間に閉じ込めた犯人 ⇒第9巻『分裂』で回収 古泉の「長門が窮地に追い込まれるようなことがあったとして、それが『機関』にとって好都合なことなのだとしても、一度だけ『機関』を裏切ってキョンに味方する」という台詞 ⇒未回収 刊行順 <第4巻『涼宮ハルヒの消失』|第6巻『涼宮ハルヒの動揺』>
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更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
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k――火曜日。 長門から、『喜緑さん』の末路を聞かされ、愕然としたその翌日の正午過ぎ。 『生徒会室』に、顔の知れた面々が揃っている。 ――古泉。鶴屋さん。朝比奈さん。榎本さん。会長。そして、俺。 キョンの憂鬱な冒険 -アフターロック- 第12話『スタンド使いたちは集う』 室内には、分厚い沈黙の帳が下りている。 壁を背に、ひどく重たい表情を浮かべ、何も無い床を見つめているのは、威圧感のかけらも発さない生徒会長。 笑顔を浮かべることなく、本棚を背に、天井を見上げている古泉。 居心地が悪そうに肩をすくませ、生徒会員用であろう席についている、朝比奈さん。 そして、その隣では、場違いな檻に放たれてしまった小鹿のように退屈そうにしている榎本さん。 最後に、ドアの前に立つ俺の隣。つい今しがた到着した、鶴屋さんが、アルミ棚に拠りかかり、なにやら顎に指を当て、唸っている。 「……何か、あったんだね?」 しばらく、室内の様子を見たあとで、一言。小声で、俺にそう尋ねる。 たしかに。部屋中のどこをみても、『最近、何かありました』といった雰囲気が見て取れる。 ……果たして、俺の口から伝えても良いものだろうか。 「んー……うん、わかったよ。ごめんね」 何も言えずにいると、鶴屋さんは何やらを察してくれたらしく、笑顔を浮かべ、俺の肩を数度叩いた。 ……言わずもがな。この部屋に沈黙を齎しているのは、拭いようもなく、俺たちの心にくすぶる『喜緑さん』の死だ。 対有機生命体コンタクト用、ヒューマノイド・インターフェースである喜緑さんが、『死んだ』。 己に発生した『スタンド』の力を制御できず、生命活動を停止された。 ……俺たちに、この現状の重さを知らせるには、十分すぎる出来事だ。 ……その後、数分して。沈黙を破ったのは、スピーカーから響き渡るチャイムの音だった。 昼休みが終わったのだ。それぞれの教室で、授業が始まる。 「おい、どうなってんだよォ――!! あのイタリア人、人を呼んどいて姿も現さなね――ってのはよォ! 授業始まっちまったじゃねェ――――かよ! 古泉ぃ、お前なんか聞いてねェのかよ!!」 それを合図とするかのように、会長が騒ぎ出す。 「そォ―――だよォ、あたしが卒業できなくなったら、責任とってくれるっての!?」 続いて猛るは、榎本先輩。 二人を前に、古泉が眉をハの字にし、弁明する。 「落ち着いてください、お二人とも。 ……フーゴから何の話が有るかは知りませんが、皆さんの午後の授業は、皆、機関と繋がりのある教師が受け持っています。 今朝方、授業の変更があることを知らされませんでしたか? ですから、このために授業が遅れても、皆さんの成績に影響は出ないように、ちゃんと連絡は取ってあります」 「ちっ……それにしたってよォ、イタリア人ってのは時間にルーズとは聞いたが…… やっぱ職員室まで見に行ってやるか……コーヒーでも飲んでやがったら、廊下に引きずり出して、ブッ飛ばしてやるぜ――――!」 「ちょ、ちょっと待ってください!」 ついに待てないといった様子で、唯一の廊下との出入り口に向かって歩き出す会長を、古泉が引き止める。 その、瞬間。俺の背後で、ドアが開かれる音がした。 振り返ると……そこには、見知った三人の姿がある。 「全員、揃っているようですね。さすがジャポネーゼだ。 みんな、僕らの『ボス』なんかより、よっぽどギャングに向いている」 飄々とした顔で軽口を叩く、パンナコッタ・フーゴ。 そして―――岸辺露伴と、森園生だ。どうやって校内に入ったのかは―――知らん。 「お分かりだとは思うんですが、万が一、『敵』にこの会話が聞かれていないかを想定して、授業時間中に君たちを呼びました。 話を始める前に……鶴屋、でしたっけ? あなたは」 「あ、うん。鶴屋さんに何か御用かなっ?」 本来、生徒会長が着くのであろう席に座った『フーゴ』が、鶴屋さんを指差し、言う。 「あなたの『スタンド』の、小さいほうで……周囲に、僕ら以外の人間やスタンドが居ないか、確かめてください」 「うーんと、『FUN・Pちゃん1号』のことかなっ? それなら楽勝っさ、『1号』は耳がいいからねっ。 この階に誰かがいるなら、その呼吸の音だって聞き取れちゃうよっ!」 言うが早いか、鶴屋さんが『スタンド』を出す。 『ファンク・ザ・ピーナッツ1号』。別々に発動することもできるらしく、今回は『2号』の姿は無い。 「……オッケーさ、みんな教室に納まってるよ。『スタンド』については、なんともいえないけど……」 「そこは『キョン』、君に頼みます。この部屋の近辺に潜んでいる『スタンド』が居ないか、あなたの『スタンド』で探知してください」 「あ、ああ……構わんが」 突然のご使命にいささか度肝を抜かれつつも、『ゴッド・ロック』を発動させ、『気配』に全神経を集中させる。 ……グラウンドと、校外の一部を含む全域に、スタンド反応なし。ただし、ま隣の鶴屋さんを除く。 「ああ、問題ない。この近辺に、『スタンド』は存在しないぞ。鶴屋さんの『ファン・ピー』は別にして、な。」 「そうですか……でしたら、お話します。 これは、万が一にも『敵』の派閥に含まれる連中には、聞かれてはならない情報です。 ――――昨日の夜。『ボス』から僕らに、連絡が入りました。 内容は―――『オノ』と思われる人物を知る人物との接触に成功した――――!! 『オノ』の正体は――――フルネーム、『小野大輔』! 職業は、三年前の時点で、『声優』! さらに、東京近郊に住んでいた!」 「……何だとォ――――!?」 真っ先に叫んだのは、『会長』だ。 「おい、『フーゴ』ォ!! そりゃ、確実な情報なんだろうな!?」 「間違いありません。かつて、『小野大輔』という人物から、『麻薬』を買っていた人物からの情報です。 『事務所』のデータにも、その人物が『事務所』からクスリを買っていたであろう記述が残っています。 そして、『事務所』のデータからすっぽり抜け落ちている、おそらく、ある一名の人物を指すであろう空白…… その『空白』に、その人物は『繋がる』!」 フーゴが一言を放つたびに、部屋に満ちた『緊迫感』が、割り増しになってゆくように思えた。 「『敵』は『小野大輔』! 職業は『声優』! 性別は『男』、年齢はおそらく『30前後』! その人物こそが、この西宮で『矢』を使っている人物! そして、『涼宮ハルヒ』の命を狙っている人物―――!!」 「ちょっ! ……ちょっと、ま、待ってね」 不意に、榎本さんが携帯電話を取り出し、その文字盤を弄る。おそらく、検索サイトに、その名前を放り込んでいるのだろう。 「……いないわ、そんな人。一件もひっかからない」 「それはそうよ。まさか、クスリの売人だった時代と同じ名前で、声優なんて目立つ仕事をやるバカは居ないわ」 言ったのは、森さんだ。 「おそらく、そいつは全く別の『名前』で『声優』をしている…… その仕事は、多分今でも続けているんでしょうね。 やつは矢を使う以外の曜日を、仕事に費やしている……でも、多分この町に住民登録はしていないわ。 そんなのは『足』がつくから―――おそらく、住民票は、今も東京にある。あるいは、『どこにも』無い……」 「すみませんが、それと、もう一つ。『小野大輔』には、三年前の時点で『妻子』があります。 独身で行動しているよりは、『細工』などもしやすいと思うのですが―――」 「……そんなのさ。『消しちゃって』るでしょ、当然」 次に口を開いたのは―俺にとっては意外なことに、榎本さんだった。 「『オノ』ってやつはさ。あたしに話しかけて連れ出して置きながら、それを忘れさせるようなスタンドを使っているんでしょ? そんで、その前には、『オアシス』……地面や物の中を自由に泳ぐスタンドを使っていた。 たとえばだけどね、市役所とかに『オアシス』でもぐりこんで、一番重要な場所に行くでしょ? そこで『オアシス』から『洗脳スタンド』にチェンジして、自分や、奥さんとか子どもとかが存在した『跡』を洗い流させる」 「『帰り』はどうするんですか」 「何だってあると思うよ。たとえばさ。『洗脳スタンド』が、幾つもあったとしたら? 『オアシス』で乗り込んで、『洗脳スタンド』を使う。 あとは、『脱出』ができるスタンドなら、なんでもいい。みくるちゃんみたいな、ワープができるスタンドとかね。 そして、そいつで脱出した後で、新しい、あたしに矢を使ったときの『スタンド』に乗り換える……」 「あるいは。もしかして、敵はスタンドを『自由』に付け替えられるという可能性もあります。 オアシスを使って、別のスタンドを使い、またオアシスに戻す……などと言ったような」 「いや、僕は、多分……榎本さんだったか。彼女の見解が正しいと思うな。 『矢』を使うなら、『オアシス』を使い続けたほうが、ずっと効率がいい。わざわざ話しかけて、連れ出すよりはね。 だが、『オノ』は今、オアシスではないスタンドを使っている。つまり、一度でも『洗脳するスタンド』に変えなければ為らない事情があったんだ。 職員でなければ難しい、『戸籍』への細工が、その『事情』だと考えるのが、最も筋が通ると思う。 そして、その後も『オアシス』に戻さず、『洗脳スタンド』を使い続けている……つまり、敵は同じ『スタンド』は、一度きりしか使えない」 榎本さんの仮説に対する、古泉の異論を、岸辺が切り捨てる。 ……実際に戸籍を調べてみるまでわからないが、いずれにせよ、筋は通っている……か。 「つまり―――。その『敵』は『現在使用者の居ない』スタンド…… 『死んだ』スタンドを、一度だけ自由に『再現』できる。 そして、そのスタンドの『概要』を知ることができる―――そうでなきゃ、再現する『スタンド』を選べません。 そういう能力を持った『スタンド』の使い手――――っていう、ことですかぁ……?」 ……これまた、意外な人物から発言が飛び出した。 居心地の悪そうにパイプ椅子に座る朝比奈さんが、俺の想定していたのと同じ概要の意見を放った。 「『ディ・モールト』その通り! 僕ら、『パッショーネ』と『SPW財団』が立てた仮説が、それです。 そうでなければ、これまでの『敵』の行動に理由を見出せない―――」 指を鳴らすアクションを踏まえつつ、フーゴが言い放つ。 ―――それと、同時に。ドアを開け放つ音が、部屋に転がり込んだ。 「『喜緑江美里』の記憶の解析が、完了した」 ……この室内に存在する、全員の肝を冷やしたであろう、乱入を行ったのは、見知った無表情。『長門有希』だった。 「……『長門さん』。できれば、もうすこし穏便にやってきてくれると、僕らの心臓にも優しいんですが」 古泉が、苦笑しつつ、そう言う。 「……彼女の記憶は、情報統合思念体にとって認識不可能な『ウィルス』によって犯されていた。 彼女が私に襲い掛かる以前に、どのようないきさつを経て来たかは、解析できなかった。 しかし、彼女の記憶の中に、唯一――― ある、彼女のそれまでの経歴に無い『情報』が残されていた。 ……おそらく、人名と思われる。『オノダイスケ』という言葉」 「……『長門』。あなたはとても間の良い人だ―――あなたのその言葉で。今、全てが繋がった!」 フーゴが、にやけ混じりに言い放つ。こいつ、なんか古泉と似てるな―――内に秘めてるドス黒さは、比較にならんほどドデカいが。 「あー、しかしな、フーゴ。小野とやらが、戸籍を弄繰り回す能力を持っている以上、敵の『本名』などは、たいした情報にならんのではないか?」 珍しく、俺の言葉を誰かが遮ることなく、語らせてくれる。 「たとえば、『小野』が、この西宮……いや、それ以外かもしれない。とにかくこの近郊に、拠点を構えているとして。 そいつがそんなのを、市役所のデータを探れば分かるような状況に置くと思うか? 俺が思うに、『家族』のデータを消した要領で、『居ない』人間であるかのように細工していると思うんだが……」 「ああ、確かにそうです。でも、此処は『朝比奈』の説を借りて、『敵』はスタンドを『自由に付け替える』能力はないと考えます。 敵は『洗脳スタンド』と『隠密スタンド』をあわせて、初めて『戸籍』をいじくれる。と、考えます。 そして……これはあくまで、『パッショーネ』に属する人々の見解ですが。 『精神』に作用する『スタンド』というのは、とても希少なものなんです。 現在、『パッショーネ』と『SPW財団』が確認している限りで、そういったスタンドで、『生まれつき』の能力として『精神』への干渉を行えるスタンドは…… 唯一。『ストレンジ・リレイション』というスタンドが当て嵌まるのみです。その本体の死亡は、SPW財団によって確認されています。 つまり……『敵』が、一度でも、『潜入』→『洗脳』→『脱出』の流れを行っている以上。 ならば、敵が再現することのできる『洗脳』の能力は、たった一つきりで、それ以外は存在しないと言っていい。そう、我々は考えています。 ついでに言いますが、現在、行方が判明して居ない『矢』は、たった一つ。 そいつがおそらく、『小野』の使っている『矢』です。つまり、『矢』によって、我々の知らない『スタンド』が生まれたというのは考えにくい―」 ……まるっきり、言い伏せられてしまった。 「まあ、最も。貴方の『矢』に似た『スタンド能力』のように…… 『スタンド』を新しく『産み出す』能力を持つ『スタンド』が存在しないとは限りませんが。 とはいえ、貴方のかつて持っていた『スタンド引き出し』の能力はとても希少です。 その類似品が、容易くそこらに転がっているとは思えません」 ……勝手に人のスタンドに、希少価値を付けられても、困るんだが。 「いいや、『キョン』。君のスタンドは十分に『希少』だ。その点では誇っても良いよ。 君は……君の『スタンド』は、まるで『矢』のようだ。 人を選び、そいつから『スタンド』を引き出す…… 面白い。とても面白いよ、『キョン』君。 僕は君に出会えたことを、神に誇ってもいいね」 その神様とやらは、あの『ハルヒ』のことなんだろうか。 岸辺。てめぇ、一人で楽しんでやがるな? 「兎に角―――以後、我々は『オノダイスケ』という名前をキーワードとして、捜査を行う! 『敵』に、人の心を操る能力は無い―――と、断定して! ホテル、施設、その他――――あるいは、『浮浪者』として存在している可能性もある!! 僕ら『SOS団』は、その人物を『敵』とみなして活動する―――異論はないですね!?」 「……いいわ。『機関』もおそらく、同じ見解をするでしょうから」 森さんが言う。 「よくわかんないけど――――とりあえず、『ハルちゃん』を守ればい――――んだよねェ?」 榎杜さんが言う。 「早速、西宮市、兵庫県のデータを漁ります。貴方の言うことは、まず間違いは無いと思います。 あとは、ホテル―――県内中のホテルを回り、『オノダイスケ』にまつわる情報をあたります!」 古泉。 「チッ……どこの誰だか何ざ知らねェ――――けどよォ―――― 喜緑を……『江美里』を狂わせた野郎には――――報復をくれてやるぜェ――――必ずなァ!!!」 ……生徒会長。 ……やれやれ。どうやら。 逃げ道は、ないようだ。 「やりゃァ―――ーいいんだろ!? やりゃァ!!」 やけくその己の叫び声が、まるで負け犬の遠吠えのように響く。 ああ―――なんでたって、俺は、こんな場所に居るんだろうな? ―――― ……『小野』は、また、新幹線に揺られている。関西へと向かう新幹線の中で。 『西宮市』。再び帰るその場所で、一体何をしようか? そう考えながら―――― 「分かってるよ、『スペクタクル』……付け焼刃の『スタンド』じゃ、難しい。それくらいは、ね――――」 『像』のないスタンドであれば、彼の本来の『スタンド像』を発現することも可能らしい。 『ストレンジ・リレイション』を再生して、初めて知った事実だ。……小野は、『ジャスト・ア・スペクタクル』の表紙を撫でながら、呟く。 「求めるものは―――自分で取りに行かなくちゃ、ね。そう言いたいんだろ―――『スペクタクル』。」 そう言って、車内販売から購入した、ビールを一口飲む。 ……苦い。 ああ、『彼女』は――――小野は思う。 『彼女』は――――幸せに、なれたんだろうか? to be contiuend↓